シービスケット

弟がDVDを借りてきていたので見てみました。B級ハリウッド映画にしては安直なストーリーだなあ、と思っていたら、アカデミー賞にノミネートされたノンフィクションだったのですね。
何がなにやらサッパリ分からなかったので、Googleで検索したりしていろいろ調べてみました。誰かが言っていましたが、本編よりも予告編の方がよくできていますね。もしDVDで見る機会があるなら、予告編を先に見ておくことをお勧めします。でないと、話がまるで理解できません。見捨てられた馬と、馬主、調教師、騎手のノンフィクション…と言ってしまえば一言なんですが、ただこれだけのことが、本編を見ただけではまるで分からないのです。
時代の雰囲気は良く伝わってきます。ただし、古い雰囲気を出そうとする演出のために、ひどく見づらい映像になっています。どのシーンを見ても、全体像が把握できません。
注意すべき点はたくさんあります。まず、序盤に出てくる家族は騎手の家族で、お金持ちの馬主とはまるで関係ありません。別人です。それから、ジョニーとレッドは同一人物です。その騎手のジョニーが、なぜか突然ボクシングをやり始めますが、調べたところによると、これは騎手では食っていけないからやり始めたのだそうです。それから、子どもがトラックを運転するシーンが出てきますが、この子どもは馬主の息子で、騎手や調教師とは何ら関係ありません。それから、馬主が奥さんとけんかしているシーンが出てきますが、その次のシーンではすでに離婚しています。また、主要な登場人物であるにもかかわらず、調教師のエピソードはありません。調教師は、初登場が馬主との出会いのシーンです。話が前後しますが、序盤に出てきた騎手の家族は、その後、最後まで出てきません。馬主が騎手の親なのかと思いましたが、調べてみたところ、まったく関係ないそうです。馬主が馬に乗れるのは、映画の初めの方で馬に乗ってるシーンが前振りとなっている…と思いきや、あれは騎手の家族であって馬主とは関係ありません。
とにかく序盤の断片的なエピソードの連続は、まるで理解できません。十分に注意してみる必要があるでしょう。