IT人材育成で日本はがけっぷち---トヨタ張会長、早稲田大学の講演会で熱弁 | 日経 xTECH(クロステック)

まあ、そりゃ言われるでしょうな。
僕はある程度ソフトウェア開発ってのを勉強しましたから、ソフトウェア開発に必要な技術ってものはある程度見通すことができます。まるで身についちゃいませんが。
そして、大学を見渡すと、そんな技術を持った学生はまったくいませんでした。他の大学でも似たり寄ったりでしょう。プログラムを書くだけならできる人は結構いますが、設計やデバッグ、テストなどには独自の方法論がいろいろと登場します。これは、知っていなければできない性質のものです。それ相応の専門教育が必要となるでしょう。
ところが、専門学校では知りませんが、大学ではそのような専門教育は行われていません。ソフトウェア開発論ってのは、学問とは違った議論だからでしょう。もちろん、一般的にこのような開発が行われている、と言った一般論は習いますが、具体的な実習を伴って身につけさせると言ったたぐいの講義はないため、実用的ではありません。
むしろこんな状況で、学生の段階で技術を持った人が1割もいるってことの方が驚きです。よほど独学で苦労を重ねてきたのでしょう。子供の頃からゲームが好きで、将来は自分でゲームを作るのだと強い信念を抱いていたとか、あるいはSEになって儲けてやると思っていたとか、それぞれに何か理由があったのではないでしょうか。そうでもなければ、独学だけではとても身につく技術ではないからです。