ライブドアの問題点

ライブドアとフジテレビの争いが注目されています。先月からずっと続いてることですが、刻々と状況が変わり続けることが、興味を持続させているようです。ここで、ちょっとあまり見られない視点から、この問題を考えてみたいと思います。
それは、ライブドアの本業です。ライブドアは投資会社ではありませんから、本来、株取引ではなく、本業から利益を得なければならないはずです。あくまでも営利企業ですから、利益を得ることはきわめて重要です。堀江さんはカネが大事だと言っているようなので、なおさらでしょう。
では、その本業はどういう状況なのでしょうか。そもそも、この話題を知っている人の中で、実際にライブドアが提供するサービスを利用している人がどのくらいいるのでしょうか。僕は、個人的にライブドアの言動が好きになれないこともあって、ポータルサイトなどは見ていません。しかし、掲示板を見てみると、問題は明らかです。
僕はラグナロクオンラインというゲームをプレイしています。ラグナロクオンラインのユーザは、ゲーム外のコミュニティとして掲示板を利用しています。ラグナロクオンラインでは、公式サイトによる掲示板サービスがないために、有志がしたらばという掲示板サービスを利用しています。ところが、ライブドアがこのしたらばBBSを買収したのです。
すると、大変なことが起こりました。とにかくレスポンスが異常に悪化したのです。ライブドアが提供するサービスには、他にもブログなどがあります。しかしいずれにせよ、とにかくサービス品質が悪いのです。金儲けばかりを考えていて、良質なサービスを提供する意志などないと言われても仕方がないレベルでしょう。ちなみに、ラグナロクオンライン掲示板を開設した人は、そのサービス品質があまりに悪いため、掲示板を移転してしまいました。無料でやっているのですから、移転なんてするのは大変な手間であり、なおかつ見返りのないことです。それでも移転をせざるをえないほど、提供されるサービスはひどかったのです。なお余談ではありますが、Wikipediaによると、このしたらば売却にともなうメンテナンスが長引いたために怒った利用者が、ライブドアプロ野球球団名公募に対して「したらばメンテナンス」という名前で応募したのだそうです。
つまり、ライブドアがどれほど株式の取引をうまくやったとしても、本業のサービスがこれほど低レベルでは、未来はないと思われます。もちろん、投資会社に衣替えするのなら別ですが…。