ブログに書くべきこと

ブログに限らず、ウェブ全般に言えることなのかも知れませんが、こう言ったものに、どういうことを書いていけばよいのでしょうか。言い換えれば、どのようなことを書けば、情報としてより価値の高いものになるのでしょうか。
まず、個人で書いているため、情報収集の能力はきわめて乏しいものとなります。広範な情報を扱うことはできないでしょう。また、書く人の能力にもよりますが、分析や解釈も難しいものがあります。情報から一定の答えを導くためには、それ相応の元データが必要となるためです。ほとんどデータがなくてもそれなりの答えを出すことはできるかも知れませんが、それは、調べなかった多くのデータが反映されていない、頼りない答えになるはずです。
では、何ができるのでしょうか。僕は、主観的な意見が最も重要ではないかと思っています。客観的な意見というのは、言い換えれば第三者の視点で見た意見ということになります。それならば誰でもできることになります。そうではなく、そのときその立場にある自分だけの意見や主張が、ブログに載せるのにもっとも適しているのではないでしょうか。同じ場所へ行って、同じような体験をしても、そのときの感じ方、考えること、抱く疑問は人それぞれです。例えば、僕は金曜日に東京ビックサイトで行われていたロボット展を見に行ったのですが、そのとき、一緒に行った知人はロボットの機構に興味を抱いていました。そもそもそのための展示だから当たり前なのですが、僕は機械に関する知識がほとんどありません。僕が興味を抱いたのは、機械のデモンストレーションに使っている基盤でした。どうも、インタフェースにRS-232Cのようなものを使っているように見えたのです。PCのシリアル接続に使う端子です。実際にどうだったのかは分かりませんが、こういうのも人とは違う視点と言えるのではないでしょうか。
誰もが知っているニュースについて書いたとしても、そこに必ず自分なりの意見を付け加えることができれば、その記述は、その人だけにできる希少なものになり得ます。もちろん、希少であっても、価値があるかどうかは分かりません。それはその人がどれだけ興味を引く記述を書けるかによるでしょう。そのとき、よく独自性が重要視されます。他の人には書けない独特のものでなければならないということですね。しかし、僕はそうは思いません。例え他の人が似たようなことを書いていても、多くの人はそんなことまでいちいち調べることはないでしょう。論文ではなく、ブログなのですから。だから重要なことは、独創性や奇抜さにこだわることではなく、あくまでも自分なりの意見を示すことなのではないかと思います。ちなみに、自分なりの意見を考える方法については、いろいろあるので興味があれば調べてみるといいと思います。単純なものだと、5W1H法というのがありますね。その問題は何なのか、なぜ問題なのか、どこが問題なのか、いつ問題なのか、どのようにすれば解決するのか、なんてことを考えるってやつです。他にもありますが、忘れました。ただ、物事をいろいろな視点から見ていけば、どんなテーマでも何らかのことが書けるものです。身の回りのなんてことないものについて書いてみるのもおもしろいかも知れません。そう言えば、一つのものに対して意味もなく詳しく書くと、それだけでも結構おもしろい読み物になります。身の回りになじみのあるものがあれば、試してみてはいかがでしょう。
ひるがえって自分のブログを見た場合はどうなのでしょう。…うーん、おもしろいかどうかはさておいて、だいたい自分の意見を書けているかな、という気はします。だからどうなのかと考えると、結局は自己満足ということになりそうですけどね。
ああ、肝心な点が抜けていました。ブログの記事は、短い方が読みやすいです。200字程度で収まっているといいでしょう。ブログなんてのは趣味で見るわけで、本気でトラックバックをとばしたりしている人はともかく、多くは遊んで読んでいるだけです。それなのに長くなってしまっては、どうしても読みづらいでしょう。そういう意味では、このエントリなどは失格ですね。