ポジティブなC

会社では最近、ISO9001の取り組みとかで、PDCAサイクルって話がよく出てきます。
このPDCAサイクルって、汎用的に使えるように考えられたのだろうからきっと当然なんでしょうけど、日常の生活にも使えるんじゃないかなあ、なんて思ったりします。さらに日常の生活だけでなく、ウェブ上のコミュニケーションにもいいんじゃないかと思えるようになってきました。
ただ、会社にせよウェブにせよ、どうにも欠けているんじゃないかと思えることがあります。それがポジティブなCです。
計画を立てたり実行したりってのは、それなりに時間もお金もかかりますから、誰にでもできることではありません。気軽に改善を考えるにはなかなかきつかったりします。そういう意味だとDもAも変わらないので、あとはCしか残りません。で、このCってのは結構実践されていると思うのです。ただし、その内容が偏っています。どう偏っているかと言えば、一言で言えばケチをつけてばかりなのです。
確かに改善するためには、批判は大事です。でも、もっといいところに目をつけていくことも必要じゃないかと思うのです。失敗したときに「何が悪かったのだろう」ということは、大抵の人が考えるでしょう。でも、成功したときに「何がよくて成功したのだろう」と考えているという話はあまり聞いたことがありません。でも、悪かったときに悪かった原因を探すより、よっぽどストレートに成功につながるんじゃないでしょうか。一度成功したなら、同じようにやればまた成功する可能性が高いわけです。そういうときは、「同じことを2度やってもうまくいくはずがない」とか、あるいは逆に「また同じようにやればうまくいく」とか決めつけてしまうのではなく、「今回はこういう原因でうまくいった。この場合、もう条件が変わっているから次はうまくいかない」とか、「この要因でうまくいった。情勢を見るとまだ状況は継続しているからもう一度いける」とか、ポジティブなチェックをうまく生かして判断していくことが必要なのではないでしょうか。
要するに、うまくいったときに「なんでうまくいったんだろう」って考えるのも大事じゃないかな、ってことです。