インタフェースの2極化

http://www.ceres.dti.ne.jp/~mayo/diary_sep1999.html#24SEP1999という記事を読みました。インタフェースと言ってもいろいろあります。例えば、キーボードやマウス、ディスプレイもインタフェースですし、ウインドウの閉じるボタン、最大化ボタン、メニューバーなどもインタフェースです。さらに言えば、Wordが扱えるファイル形式はWordドキュメント形式とリッチテキスト形式、テキスト形式その他いろいろ、というのもインタフェースと言えるわけです。
その中でここでは、ウインドウのインタフェースについて取り上げています。過去との互換性のために複雑化しているインタフェースを見直し、シンプルなものに作り変えようとする動きが進んでいると言うのです。その一方で、複雑なものを好む人も一部にはいるだろうと言っています。確かに僕も、昔ながらの面倒なPCが大好きです。Windowsなんてまともに動かないのが当たり前で、邪魔なサービスを止めたりコントロールパネルをあちこちいじったりして、何とかして動くようにするのが楽しかったものです。最近では、電源ボタンを押しても起動しなかったり、起動してもPCIスロットのボード類を認識しないということもありました。これは、マザーボードの電池が原因でしたが…。長く使っていると、マザーボードの電池が切れるそうです。PCIスロットのボードを認識しなくなったら、試しに交換してみてはいかがでしょうか。僕のマザーボードの場合は、CR2032とかいう電池でした。ローソンで245円だったので、それほど高い買い物ではないと思います。ちなみに、電源ボタンを押しても起動しなかったのは、電源の問題でした。電源を交換したら、問題なく起動するようになりました。
シンプルが必ずしも最善ではないということです。複雑な操作には、他にも利点があります。それは、複雑であればあるほど利用者の意図を反映しやすくなり、細かい微調整がしやすくなるということです。シンプルなインタフェースは、言うなれば自動化です。利用者にとって些細なことを簡略化するのが、シンプルにするということではないかと思います。しかし、「些細なこと」を決めるのは利用者です。開発者が些細だと思っていても、利用者は些細だと思わないかもしれません。そのような場合のために、複雑なインタフェースも、ぜひ生き残って欲しいと思います。
ところでこのページ、すぐそばにhttp://www.ceres.dti.ne.jp/~mayo/diary_sep1999.html#21SEP1999という記事があります。どう見てもiPod以外の何物でもありません。先見の明があったのでしょうか。ちなみに、この記事が書かれたのは1999年で、iPodが初めて発売されたのは2001年のようです。