社会人の答え

よく、「社会に出たら答えのない問題ばかりだ」と言われることがあります。
ただ、実際のところはそんなでもないんじゃないかと思うようになってきました。
学校で求められる答えは、数学なりなんなりの理屈によって求められるものです。ただ、生徒の立場から見れば、それは教師が決めたものが答えです。極端な話、数学のテストで数学的に誤った答えを書いたとしても、教師が正しいと言えば正しいのです。
社会に出たらそんなことはないのかと言えば、実際にはそんなでもないんじゃないでしょうか。確かに、数学のような万人が納得するような理論は存在しない場合がほとんどです。でも、教師に該当するような答えを決める立場の人間が大抵の場合はいます。それは上司であったり、顧客であったりするでしょう。社長などの上の立場の人間であれば、その他に株主などのステークホルダーが含まれると思います。
結局のところ、そういう人たちの求めるものが答えであり、そうでない仕事をすればそれは間違っているということになるんだと思います。誰もが想像もしなかったようなものを作ったとしても、それが評価されたのであれば、それは出した答えがすばらしかったと言うだけのことです。答えを決める立場の人間に対して間違ったものを出して評価されたわけじゃありません。正しい答えを示したから評価されたのです。
とは言え、数学のような確立した理論がない以上、問題に対して決まった答えがあるわけではありません。その意味では、やっぱり答えはないと言うのが正しいのかもしれません。でも、そんなことを言えば、学生にとっての国語だって似たようなものじゃないかと思うのです。なんかそれなりのパターンがあって、それさえ理解すれば誰にでも解けると言いますが、そんなの学校じゃ教えてもらえませんもんね。国語の問題なんて、例えば小説の場合、小説を書いた本人ですら解けないそうですから。予備校なら教えてくれるみたいですけど。

Wikiと学習

オンラインゲームの攻略サイトを見ると、よくWikiが使われています。Wikipediaではなく、Wikiです。
このWikiというのが、実はそれほど見やすくありません。メニューがやたらふくれあがっていたり、記事がやたら長かったり、同じことがあちこちに書いてあったり、一部分だけがやけに詳しく書いてあったりするのです。みんなそれぞれ思い思いに書いていて、Wikipediaのような管理の仕組みもない以上、仕方がないことなんだと思います。
ところが、この中途半端な読みにくさが、実は意外とものを覚えるにはよさそうだということに気づきました。
読みにくいと言っても、わざわざWikiに書こうと思うくらいなので、知りもしないことを無理して書いてあったりすることはまずありません。そういうのってつらいので、たぶんわざわざそんなことをする人はほとんどいないでしょう。なので、内容にばらつきがあっても、基本的に走っていることを書いているわけです。だから、注意深く読めば理解はできる文章なのです。
そうすると、「読めば分かる」ということが分かっているわけなので、なんとかして読もうと思うわけです。しかし読みにくい。結構リンクが張ってあったりするのでそっちもたどってみるわけですが、それでもよく分からない。でも、そうやって読んでいるうちにだんだん分かってくる、というようなプロセスがあるわけです。
これって実は、勉強するのにちょうどいいんじゃないかな、と思ったりします。情報が分散していて一つ一つの文章が読みづらいけど、それでもちゃんと答えが書いてあるわけです。ってことは、自分の頭で考えながら読めば分かるわけです。でも、どこに書いてあるのか分からないから、リンクをたどりまくって同じ文章を何回も読むことになります。そんなことをやっているうちに、少しずつ覚えてしまうんじゃないかなあ、と思うのです。
なんかひどく眠くて全然まとまっていない文章になってしまいましたが、Wikiの読みづらさは物事を覚えるにはちょうどいいんじゃないか、という話でした。

文書作成ソフト

最近はあまり聞きませんが、ちょっと前まで、文書作成ソフトの話題というのを見かけました。
そのとき、必ず言われていたのが、「Excelを文書作成に使うなんておかしい」ということです。Excel表計算ソフトであって文書作成ソフトではないのだから、それを文書を作るのに使うなんて変だ、という話です。
話としては非常によく分かるのですが、実務として考えると、違和感を覚えます。
要するに比較の問題なのですが、文書を作成するソフトとして比べたときに、Excelより優れたソフトがないのです。
Excelは文書を作るソフトではないので、画面で見たときと印刷したときの内容が異なっていて、ずれているということがよくあります。しかし、その問題を差し置いても、ExcelはWordより使いやすいのです。一太郎があれば話は別なんでしょうけど、自宅でも会社でも、一太郎を買うお金がありません。
Excelには印刷がずれると問題と、文書構造がデータとして保持されないという問題がありますが、その他には目立った問題がありません。と言うか、たぶん本当はたくさんあるんでしょうけど、実務上問題にならないのです。一方でWordは、デフォルトのスタイルが英文用で日本語にまったく合っていないとか、オートコレクトがうざったいとか、いちいち設定を直すのも嫌になるほど問題が満載です。オートコレクトは切ってしまえばいいのかもしれませんが、それはそれでWordの利点を捨てることになるわけです。落としどころとしては、調整してうまく使うべきと言ったところだと思います。でもそれがとにかく面倒なんです。
だいたい、アウトラインとか非常に美しいんですが、実際問題としていらないんですよね。Officeのドキュメントをスクリプトにかけたりしませんし。頭の中にあるものが相手に伝わればそれで終わりであって、それ以上何かをする必要はないと言ったときに、デフォルト値が日本語にまったく合っていないWordをいちいち調整する手間をかける理由がないのです。
ついでに言うと、評判の悪い方眼紙(Excelの列幅を行幅とそろえて方眼紙のように調整してドキュメントのインデントを合わせる)も、短時間で資料を作るにはなかなか便利なやり方です。見た目だって、少なくとも、シャーペンで白紙に書くよりずいぶんマシです。
そういうわけで、Excelを文書作成ソフトに使うのは悪くないと思います。とは言え、問題は山のように指摘されています。使うのなら問題点を把握して、その問題点を押し切るだけの動機があるときだけにすべきなのでしょう。

涼宮ハルヒの驚愕

発売日が決まるずいぶん前から、儲けよう、儲けようとする態度を隠そうともしないことに嫌気がさしていましたが、それでも買ってしまいました。分量的には一冊で出してもよさそうなものだったのですが、上下巻に分けたのは値段を上げるためでしょうか。なんかせこいです。そんなことをするくらいなら、一冊を1200円で売って欲しかったですね。
あまりに間が空いてしまったのでさすがに楽しめないかと思っていましたが、そうでもありませんでした。2時半までかけて一気に読んでしまいました。ライトノベルはだいたいどれもそうですが、話が進むにつれて、前の巻の内容を前提とすることが多くなってややこしくなってきます。そういうことが気にならないなら、なかなか楽しめるんじゃないかと思います。ごちゃごちゃとややこしいことをしている割には、少なくとも1回読んだだけで見つかるような破綻もなくまとまっています。
発売が遅れた理由は特にないと書いてありました。本当かどうか怪しいものだと思います。販売側があまりに露骨に儲けようとしすぎていて、とても信じる気にならないというのが正直なところです。

データベーススペシャリストのテキスト

電車の中でデータベーススペシャリストのテキストを読んでいました。

ポケットスタディ データベーススペシャリスト (情報処理技術者試験)

ポケットスタディ データベーススペシャリスト (情報処理技術者試験)

読んでいたのはいいのですが…。
Amazonにもミスが多いというレビューが載っていましたが、確かに多いです。しかも、ケアレスミスかと思ったら、どうもそういうミスだけではないようです。
例えば、以下のような記述がありました。

  • GROUP BY句を書かないで集合関数を書くのは誤り
  • 集合関数の入れ子はできない

なんかもう一つか二つくらいあったのですが、とにかく集約関数周りがかなり怪しいものでした。そもそも、集合関数ってのがMINとかMAXとかSUMとかのことらしいんですが、これって集約関数とか集計関数とか言うんじゃないでしょうか。別にいいのかもしれませんけど。
一応言及しておくと、以下のSQLは普通に使えるはずです。

SELECT max(column) FROM table;

これはすべての行を1行に集約して、その最大値を表示します。

SELECT avg(sum(column)) FROM table GROUP BY column;

これはcolumn列ごとに合計値を求めて、その合計値の平均を出します。
どっちもちゃんと動くはずです。少なくとも、Oracle 10gとOracle 11gでは動くと思います。
なんか色分けがおかしいですね。はてなSQLの記法ってちゃんと色がつかないのでしょうか。
それでもせっかく買ったので、とりあえず読んでみることにします。

Twitterまとめ

Twitterを見るなら直接Twitterを見に行けばいいような気がしてきたので、Twitterのまとめを自動投稿する機能を止めてみました。
ブログとして記載されることで、流れずに残るのはいいのかもしれませんけど。

思い出と言えば

今週のお題甘酸っぱい思い出ということで募集しているようです。
「日記を書きたいけど書くことがない」と思っている人は多そうな気がするので、こうやってテーマを示すのはおもしろい試みですね。
甘酸っぱい思い出と言えば、なんと言っても大学時代に片思いだった人のことでしょうか。しかし、いざ書くとなると、支障があって書けないような話ばかりですね。
なんにせよ、自分があれほどまでに純粋な思いを抱いたこと自体、驚きでした。まさにマンガの主人公のような気分でした。
ただ、落ち着いて考えてみれば、そういう思いってまやかしに過ぎないのかもしれないとも思います。ずっと続かない思いだからこそ美しいのかもしれませんけど。
そんな風に純粋に人を思うことは、もうないのかもしれません。結婚をすればなおさらですね。妻に抱く思いは恋とは違うものでしょうし、妻以外の女性に特別な思いを抱くなんて許されないことです。